2004/2/17(火) 吉田拡郎その2
今日も吉田拡郎について。
吉田拡郎にはまくり差しに加えてもうひとつ武器があります。
むしろこっちのほうが一般的かもしれませんが。
それが「スタート力」です。
吉田拡郎の2003年後期の平均スタートタイミングは「コンマ13」。
コンマ13と聞いて思い浮かべるのはそう、「瀬尾」と「三嶌」です。
ともにスタート日本一です。
2003年後期は三嶌が平均スタートタイミング「コンマ12」
という超人的なスタートを決めたため
吉田拡郎はスタート日本一になれませんでしたが、
この2人と肩を並べるスタート力をもっているというわけです。
一般戦レベルではこのスタート力だけで勝てます。
横がコンマ0.30とか出してるときに1人コンマ0.10とか決めるわけですから
1Mに到達する前にひとまくりです。
吉田拡郎の一般戦をみてると1M前にまくり切る「絞りまくり」がよく見られます。
最近あんまりみませんよね。この絞りまくり。
ではこのスタート力は何によってもたらされているのでしょうか。
それは進入にあります。
吉田拡郎は若手らしく大抵5、6コースにまわります。
そして必ずその競艇場で一番深いところまでひっぱります。
一番深いところからスピードを乗せたスタートを切るわけです。
同じ位置からスタートを切っているためスタートがあまりずれません。
つまりスタートの基本である定時定点がしっかりしているのです。
内の進入争いをしてる人は自分の切りたい位置でスタートが切れないため
往々にしてスタートがずれます。
この点吉田拡郎は進んで外に回ってるため自分のスタートが切れるというわけです。
今の若手はイン志向でがんがんインを主張しますが、
もう少し吉田拡郎を見習って外に回って欲しいもんです。
さらに続くw