2006/10/7(土) 河内屋語録
誰しも「自分のタイムスケール」というものをもって売買をしています。
これは損益の多寡ではなく、玉を持ってからの時間のことです。
「10分もすると手仕舞いをしたくなる。」
とか
「一週間、玉を建てていると利益が出ていても退屈になってくる。」
などという「感覚」のことですね。
これは各人固有のものがあると、私は考えています。
「長い波動の時も短い波動のときも対応して売買をしている。」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、
やはり自分固有の「時間」に縛られることが多いようです。
この「時間」というものは解けだけではなく建ちのときにも大きく作用します。
10年単位で考える人にとっては、
ずっと下落相場が続いており90年代に売った玉を買い戻そうとも考えないでしょう。
新規買いなどは論外です。
時間単位で考える人は60分足が陰転した今日の後場や
明日の前場は絶好の売りチャンスに思えるかもしれません。
同じ相場に対しても、売る投資家と買う投資家がおり、
双方とも満足して売買をしているというのは、
こういった投資家が持っているタイムスケールの違いがあるからだと思います。
このように、どれくらいの期間を考えて投資するのかということを考えずに、
「売った方が良い」とか「買い推奨」と他人に意見することはまったく意味がありません。
ヤフーの掲示板などで
「売りだ!」
「絶対に買いだ!!!」
「ここで売るなんて馬鹿丸出し」
などと喧嘩をしていますが、こっけいですよね。
想定している「時間」が違っていれば、
「売りも正解」「買いも正解」となることは不自然ではないからです。
河内屋源兵衛