2008/5/31（土）　河内屋語録

ま、なんだかんだといいつつも、今年一年生き残ることができました。
この「独り言」がなければ、昼間っから遊びに行く回数が増えていたでしょう。
また「今日のチャート」のコメントを書くことによって、毎日の予習復習ができたといえます。

「考えを文字にして残す」
来年はこれをお勧めします。
「明日はこう動くんじゃないか」
「このチャートだったらこうなるだろう」
「いま、ワシはこう考えている」
ということを文字にして残してください。
文章にすることによって自分の考えをまとめることが出来ますし、
後日それを見て復習することもできます。
考えが合っていたか間違っていたかというのは全く問題ではなく、
「なぜ、正しかったのか、間違っていたのか」
ということを認識することが大切だと思います。


許可を頂いて皆さんにメールをご紹介したのは、なにも

「ホレホレ、ワシの「独り言」を役に立つといってくださる方もいらっしゃるのよ！」

と、自慢するためではありません。
「努力」「勉強」ということについて、皆さんにもお考え頂きたいからです。

相場っていうのはムチャクチャですよね。
上がったり下がったりしながら何の規則性もないような動きをしています。
ですから、ムチャクチャな売買をしても儲かるときは儲かります。
だから厄介なんですよね。
「ムチャクチャをしても儲かる」
ということが、
「勉強をする必要がない」
「勉強をしても無駄」
と都合よく変換して納得している方が多くいらっしゃると思うのですよ。

では、このメールをお送りくださった方の「努力」「勉強」は無駄だったのでしょうか。
違いますよね。
この方は謙虚に「河内屋のお陰」というようなことを書いてらっしゃいますが、
実際にはご自身の努力の成果が出たということであり、私は全く関係ないのです。
「独り言」をお読みの皆さんの中に、
毎日この方のような「ノート」をつけている方がどれだけいらっしゃるでしょう。
「儲からない」
とお嘆きの皆さんは、ご自身でどれだけの努力をされているというのでしょうか。

普通の仕事やスポーツなどでは、
「努力＝成果」
という関係が成り立つと考えていらっしゃる方が、
ナゼ相場ではムチャクチャでも儲かると考えていらっしゃるのでしょう。

値動きがムチャクチャだから！？
対象物がムチャクチャであるとしたら、
それにムチャクチャで対応したら何の進歩もありませんよね。
対象物がムチャクチャであればあるほど、
こちらは理論的な対応をすべきなのではないでしょうか。
では、そこにナニが必要なのか。
「勉強」であり、「練習」なのですね。

皆さんもこの方と同じような「ノート」をつけてください。
三年もつけていると「道場」に入らずともダレでも儲かるようになりますよ！

この方のおっしゃる通りなんです。
「今日のチャート」も「独り言」も皆さんにお見せするためにしているのではなく
て、私自身の予習復習なんですよね（笑）

デイトレの良い点は、その日に負けたとしても
一晩寝て新たな気持ちで翌日寄り付きを迎えることが出来る点です。
しかし、それはデイトレの短所でもあるのですよ。
その日その日のトレードの結果だけ、
「今日は勝った」「負けちゃった」ということだけが印象に残ってしまい、
「ナゼ勝つトレードが出来たのか」
「ナゼ負けたのか」
という復習をおろそかにしてしまいがちになるのですよね。
これじゃあ進歩はありませんよね。
「道場」の練習生の方には次のようなお話をしています。

トレードには四つの種類があります。

・正しいトレードを行って利益になった
・正しいトレードだったが損切りになった
・間違ったトレードで損切りになった
・間違ったトレードだったが利益になった

相場の厄介なのは「間違ったトレードでも利益になる場合がある」という点です。
利益になっても損切りに終わっても常に「正しいトレード」をしなければいけないのですね。
そのために練習を行う必要があるのです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　河内屋源兵衛