2008/6/20(金) 社長のひとり言
映画「ザ・マジックアワー」を見てきました。
以下ネタバレを含むのでまだ映画を見てなくて
これから見ようと思っている方は進まないでください。
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なかなかいい出来でした。
しかしながらコミカルさを期待して見に行くと肩透かしを食らうと思います。
宣伝でもさんざんコミカルさを強調していますからね。
私が映画館で見たときも、笑いの数は少なかったです。
正直笑いでは「鷹の爪」に負けてると思います(笑)
私が三谷幸喜作品をみて思うことは
「三谷幸喜は笑いをとる作品に向いていない」
ということです。
三谷幸喜の代表作といえば誰に聞いても「古畑任三郎」をあげると思います。
あれはコメディータッチですが話は結構シリアスです。
つまり、三谷幸喜の本質は「陰」ということになります。
また三谷幸喜のお笑いは「偶然が織り成す笑い」です。
偶然が重なることによって生まれる笑いを追及しているため
笑わせようと思う部分が逆に感心を呼ぶということになってしまいます。
ですから「ザ・マジックアワーにしても」コミカル部分より
シリアス部分ほうが出来がいいです。
今回映画を見て気づいたことがあります。
私は三谷幸喜の監督しての作品は初めてみたのですが、
彼は脚本家というよりは監督としての才能のほうがあるんじゃないかなと感じました。
映画監督というものは大抵脚本家もかねていることが多いので
そういう意味では三谷幸喜は監督になるべきの人間なのかもしれません。
また三谷作品を見て毎回思うのが
「音楽」「配役」がいいということです。
今回もいい音楽、役者にめぐまれています。
作品の中で「いい役者はいいスタッフに恵まれている」(若干うろ覚えです)というくだりがありますが
「いい監督はいいスタッフに恵まれている」と感じました。
これは三谷幸喜が持っている運なのでしょうね。
深津絵里、佐藤浩市、西田敏行、いずれも名演技でした(妻夫木はまだ発展途上ということで(笑))。
以上で今回は☆☆☆☆を進呈します!(五段階評価です)