2009/1/7(水) おくあん語録

「相場を当てる事と辛抱とあきらめについての考察。」



おく庵先生、上手なひとは
うまく相場を当てているようにおもうのですが・・・。

うーん、あれは当てているのではない。
辛抱して待っているからあてているように見えるのじゃ。

どーいうことですか?

あたる値動きをまっておるのじゃ。



じゃ、こうしよう。ここにサイコロがある。

えーー。またサイコロですか。

そうじゃ。そこでワシがおまえの出す目をあてるぞ。

はい。

よーし。3じゃ。

ふりますよ。あ、2だ、はずれ。ハハ。

ふってみろ。

4だ。5だ。1だ。なーんだ、ぜんぜんだめですね。

ふってみろ。

あっ。3がでた。

ほれ、あたったろ。

なんですかー。全然あたってないじゃないですか。
そんなことならだれでもあたりますよ。

そうじゃ。だれでも当たるんじゃ。
辛抱して待たないから当たらんのじゃ。

え?、どーいうことですか?

3がでるまでは休むんじゃ。
または、3と思って仕掛けたとしても3でなければ手仕舞いじゃ。

・・・。

辛抱じゃよ、辛抱。3がでるまでは辛抱じゃ。
そして、3が出てからはじめて本格的にやるんじゃ。

おく庵先生、それではおそすぎないですか。

アホ、おそすぎるようなら、それは3ではないんじゃ。

???

仕掛けておそすぎるようなら、3ではない、
だから続けたいところをさっさとあきらめて手仕舞いじゃ。
そんな時に手出しをしても、骨折り損のくたびれ儲けになるだけじゃ。
つまらん時に手を出すから、
かんじんなときに精も根もつかれはててなにもできんのじゃ。
次のことを考えて、さっさとあきらめて手仕舞いするんじゃ。
そして、また3がでるまでは休むんじゃ。
3以外で仕掛けても負けるだけじゃ。

うーーん。なんかわかったようなわからないような。

3がでてからも辛抱じゃい。
買いたいところを、慎重に分割で玉をいれるんじゃ。
むやみに買って玉数を増やしてはいかんぞ。
自分で自分の首をしめるようなもんじゃ。
3がでても結果が儲かるのか損するのかは、
実際にやってみなくてはわからんのじゃ。
買いたいところを、慎重に分割でいれるのもこのためじゃ。

うーん、・・・なるほど。

最後におまけじゃ。
そうして、せっかく3がでて慎重にやって利が乗っても、
欲をかいて損するまで辛抱していたらなーんにもならん。
上げが鈍ってきたら、さっさとあきらめて手仕舞いするんじゃ。
勝ち逃げするんじゃよ。
辛抱とあきらめ、これも技術のうちじゃ。
そして、知っている、わかっている、だけではなーんにもならん。
いままでと同じじゃ。



一番大事なことは、実際にできるようになることじゃ。



                                                          おくあん






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