2009/2/15(日) おくあん語録 その8



損をすることは、儲けられないところで
儲けようとしてしまうことにあります。
儲けられるところで儲けようと努力すれば儲けられますが、
儲けられないところで儲けようと努力すれば損をします。
これは、書いたとおりのことで、あたりまえのことです。

通常、逆境や苦境において、
逃げないで努力することを子供のころから教わります。
日常では、苦境を努力で打開することは美徳であり賞賛されるべきものです。
そして、そのように自然と
逆境に立ち向かうことを身につけています。
まじめで、知識もあり、常識人で
他から尊敬されうる人の場合はなおさらそうです。
このような姿勢を自然と、
無意識的にとることを快と感じるように身体がそうなっています。
これは恥ずべきものではなく、
むしろ美徳のなかにはいり自賛すべきものです。
日常生活においては、
能動的な自己防衛本能の発動といっても過言ではありません。

しかし、場合により相場ではこれが全く裏目にでてしまいます。

日常では美徳であり賞賛されるべきものが、
相場においては罰せられるのです。
自然と無意識的に自己防衛としてとる行動が、
相場においては損を増大させてしまいます。
このことが、多くの良識のある投資家が、
損を増大してしまう原因でもあります。

つまり、損を増大してしまう心理的要因は理屈ではないのです。
自然と無意識的に快を求めてとる「行動」が
損を増大してしまう原因となっているのです。
つまり、無意識では損をすることよりも
その行動の方が快であり、重要であるということです。
その行動とは、より多くの損をしてでも、
たとえすくなくとも利をとりたいとする衝動のことです。
これは、自分でわざわざ自分のお金を減らしてしまう行為となります。

誤解しないでください。
ねらいや手法を否定しているのではありません。
自分のイメージ(ねらい)とちがうのに、
ついつい悪あがきをしてしまう衝動のことを言っています。
たんにタイミングがあっていないだけなのに、
おおきな代償を払おうとする衝動のことです。

衝動をおさえるためには、
正しい理解と規律、そのための訓練が必要となります。
相場をやる目的は、自分の欲望の充足のために、
おおきな犠牲を払うことではありません。
自分の衝動の正しさを証明するために、
おおきな犠牲を払うことでもありません。
それは、高い代償となります。
相場をやる目的は、現実のお金を増やすことです。



                                                          おくあん






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